キジハタ(アコウ)の行動範囲

自己最高記録のキジハタ

狙った魚をより効率的に釣るためにはその魚の生態や習性を知ることが近道だ。キジハタのような人気のある、しかも生息数がそれほど多くないと言われている魚種では尚更重要な知識ではないだろうか?

仕掛けを投げる釣り場周辺に狙いの魚が居なければ釣れることはない。当然だけどこれは超重要。釣り場周辺にキジハタは居るのか?居たとしたら居着きか?それとも回遊か?

キジハタ(アコウ)の行動範囲を調査したデータがあった。

キジハタの行動範囲はおよそ1km以内

山口県の行ったキジハタ放流後の行動調査において、放流地点から1km以内で捕獲されたキジハタと、1km以上離れた場所で捕獲されたキジハタの割合は約20:1となったようだ。

つまり、キジハタというハタ類の95%は半径1kmほどの範囲を生活の場として生息している、と言える。

これは放流されたキジハタに関してのデータなので、天然のキジハタはもしかしたら行動範囲がもっと広いかもしれない。更に、この放流調査は山口県の油谷湾で行われたようだが、他の地域や完全な外海ではどうなのか、という疑問もある。

もっと言えば調査では5年の期間中に捕獲されたキジハタについてのデータであり、もっと長い期間、例えば10年以上などキジハタが大型化していく過程における行動範囲の変化などは読み取れない。

ただ、極めて限定的なデータではあるけど、95%という圧倒的な数字の差はある程度信ぴょう性がありそうだ。

キジハタが釣れるポイントは偏る

キジハタの行動範囲に関するデータを見る限り、この魚はあまり大きく移動するような習性はなさそうで、アラカブ(カサゴ)ほどはないかもしれないが、生まれついた場所からあまり離れずに成長〜繁殖の過程をたどり、再び同じ地域で稚魚が育つ、というサイクルが成り立つのかもしれない。

ということは釣りに関して言えば、やはりキジハタの釣れるポイントは偏る可能性が高いと言える。

そういえば鹿児島市内で小型〜中型のキジハタがよく釣れるというポイントを知っているが(好きな場所ではないので基本的に行かないけど)、コの字型の広々とした港内でキジハタが釣れるのはごく一部の護岸だけで、港内の残りほとんどを占める岸壁や堤防では全く釣れないらしい。

キジハタの好ポイントを探そう

1匹のキジハタが釣れたポイントは、きっとほかにもまとまった数のキジハタがいるに違いない。ハタ類は大型化すると深場に移動すると言われている。沖合1km以内の深場にキジハタの好みそうな岩礁帯や沖堤防、沖磯などがあればそのあたりまでを生活圏として行き来している可能性がある。

地域の特徴を把握しておけば釣れたキジハタが小型であろうと、1匹のキジハタの釣果がその後のビッグワンに繋がることになるのだ。と思う。思いたい。

参考資料:キジハタ – 山口県